2013年5月16日木曜日

GERMAIN'S TINS

 
 先日当欄で、英国ジャーマインのスペシャル・ラタキア・フレイクを堪能したこと、都内の主なパイプショップに在庫がないなか、世田谷の天野屋さんで入手できたことを、ご報告しました。その後日談を。
 
 スペシャル・ラタキアの抜群のうまさを味わううち、ジャーマインの他の銘柄も気になってきました。天野屋さんではミディアム・フレイクが一缶だけ残っていたので一緒に購入しましたが、それ以外の銘柄は、国内ではなかなか入手困難のようです。「アラブの石油王がジャーマインを買い占めているので、出回っている量が少ないんです」と、真偽のほどが疑わしい説明をしてくれたところもありました(笑)。
 しかし、海外のサイトでも、ジャーマインの在庫が少ないのは事実のようです。終売になった、との噂もあります。焦った私は、これまで利用したことがないところも含めて、海外のオンラインショップで探しはじめました。
 「オウト・オブ・ストック」と表示されているケースが多く、在庫があっても、インターナショナルな販売はしてしていないショップが少なくありません。そんななか、下記の7種類を入手できました(国内で偶然発見したものも含む)。
 
 
 
  まずは、すでにご紹介したスペシャル・ラタキアです。天野屋ではない、都内某ショップで入手しました。実は、天野屋に行く前、このお店にも電話で在庫を問い合わせたのですが、店員さんが「ジャーマイン? うちは扱ってないなあ」と言っていたのです(名誉のために店名は伏せましょう)。葉巻を買いに行ったついでに見ると、ちゃんと置いてありました。

 
  以下は、まだ吸っていないものばかりです。まず、天野屋に一缶だけ残っていたミディアム・フレイク。レッド、ブラウン、ゴールドのバージニアのみの葉組だそうで、バージニア本来の甘みが引き出されているらしい。


 

つづいて、ロイヤルジャージー・ペリク・ミクスチャー。ペリクにキャベンディッシュとバージニアが合わせている。あるパイプ・スモーカーのブログでは、「ジャーマインの中でも、最も気に入っている」と絶賛されていました。期待度№1で、いまカバンに忍ばせています。
「ロイヤルジャージー」というシリーズはどういう位置づけなんですかね? ジャーマインはイギリスのジャージー島の老舗だそうですから、創立何周年かを記念して設けられたのでしょうか。ご存知の方がいらしたら、教えてください。

 
ロイヤル・ジャージー・キャベンディッシュ&バージニア。竹川シガーさんのHPでは、「厳選された数種類のバージニアをメインにメリーランド産キャベンディッシュをブレンド。重すぎない味わいの中に、バージニアの甘みと香ばしさを感じられる」と説明されています。ちなみにこれも、上記の某ショップにありました(笑)。

 

 
 ロイヤル・ジャージー・オリジナル・ラタキア・ミクスチュア。これも竹川シガーのHPを引用させていただきます。「メリーランド産のバージニア&ギリシャ産とトルコ産のオリエンタルに、極上のラタキアがブレンド。〝ラタキア〟と銘打っていますが独特の燻臭は少なく表立ってラタキアの主張が感じさせません。〝ラタキアはブレンドの脇役としての役目をしっかりと果たさなくてはならない〟という、ジャーマインのラタキアに対する一貫した考え方が感じられます。控えめなラタキアが他のタバコとの絶妙なバランスの上に加えられ、上品でシンプルな味わいに仕上げられた逸品」。楽しみじゃないでですか。


 キング・チャールズ・スモーキング・ミクスチュア。写真で見える通り、ラタキア、オリエント、バージニアのブレンドです。ベテラン・スモーカーのブログによれば、「完璧なイングリッシュ・ミクスチュア」との評もあるそうです。「HIGH CLASS」と書かれているだけのことはありそうです。 
 


 
 エイティーン・トウェンティ。バージニア、オリエンタル、ラタキアのブレンド。1820年はジャーマイン社の創業の年のようです(創業の翌年という説も)。その当時のブレンドを生かしているとか。
 

 ほかに、ミクスチュア№7、アンクル・トムズ、ブラウン・フレイクが2缶ずつアメリカから我が家へ向かっているので、一気に20缶以上を抱えることになります。1つ気に入ったからって、ほかも気に入るとは限らないだろう、売るほどあってどうするんだ? と自分で自分に突っ込みを入れたくなりますが、石油王に対抗するには止むを得ません。吸いきるのに何年かかるんですかね(笑)。
 これまで私は、フレイクも細かくほぐして吸っていました。しかし、マック・バーレンのチーフ・ブレンダー氏に教わった通り、板状のまま折って入れると、香りがしっかり感じられ、格段に美味しくなりました。それはそれで良いのですが、パウチ入りのモノやリボン・カットより水分が多いのか、缶のフレイクものは、私の拙い技術では、なかなか火持ちがしません。1ボウルで何度も着火をくり返すことになります。なんか、コツはあるんですかねぇ。
 それにしても、アメリカ発の缶には、あの不快なシールが張られていないので、デザインも楽しめるし、気持ちいいですねえ。

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