毎朝出勤する際に、前を通るので気になっていた三軒茶屋のバーに、昨晩はじめて行きました。まずはアイリッシュを頼み、「パイプは大丈夫ですか?」とマスターに尋ねると、「もちろん」という表情でOKでした。よく見れば、シガーのヒュミドールもあるし、まったく問題なかったようです。
店内はあまり広くはありませんが、板のカウンターがいい感じで、落ち着きます。30代半ばと思われるマスターは、宇都宮、銀座、下北沢で修業した経歴の持ち主で、非常に気さくな方です。近所のご飯屋さんの話や、都内バー事情などで話に花が咲きました。
マスターはシェリーを勉強しているとのことでしたので、アドバーグのカスクを2杯いただいたのち、茶系のシェリーでシメました。
この日のお供は、Mr.Perfectの異名をもつMichael LindnerのCanadian(L145H46W20)です。様々なサイトで高評価だったので気になっていたところ、Smokingpipes.comに私タイプのモノが出品されていたので、早速入手しました。
Smokingpipes.comによれば、Lndnerは米国デトロイトのパイプ作家で、1997年からパイプの修理を請け負うようになり、2000年からパイプを作るようになったのだそうです。今では年間100本を製作しています。私にとっては初の米国モノですが、モダン的イギリス系クラッシクシェープが得意というだけあって、英国好きの私のフィーリングにもピッタリ合います。
ご覧の通りスムース系なのですが、これまで私が体験したことにないスベスベ感です。なんと言えばよいのか、ツルツルではなく、指にしっくり馴染むようなスムースさなのです。うるおいがある感じ。いまや世界屈指のパイプ職人の仕事らしく、クロスグレインの入り方、グレインのコントラストが絶妙です。シャンクにB①とあるのは、グレイドを表わします。スムース系はこの上にAがあるようですが、十分に美しい。スーッと煙が広がる、非常に吸いやすい逸品です。さすがは、Mr.Perfect!