2013年3月14日木曜日

Michael Lindner in Sangenjaya's Bar


 毎朝出勤する際に、前を通るので気になっていた三軒茶屋のバーに、昨晩はじめて行きました。まずはアイリッシュを頼み、「パイプは大丈夫ですか?」とマスターに尋ねると、「もちろん」という表情でOKでした。よく見れば、シガーのヒュミドールもあるし、まったく問題なかったようです。
 店内はあまり広くはありませんが、板のカウンターがいい感じで、落ち着きます。30代半ばと思われるマスターは、宇都宮、銀座、下北沢で修業した経歴の持ち主で、非常に気さくな方です。近所のご飯屋さんの話や、都内バー事情などで話に花が咲きました。
  マスターはシェリーを勉強しているとのことでしたので、アドバーグのカスクを2杯いただいたのち、茶系のシェリーでシメました。







この日のお供は、Mr.Perfectの異名をもつMichael LindnerのCanadian(L145H46W20)です。様々なサイトで高評価だったので気になっていたところ、Smokingpipes.comに私タイプのモノが出品されていたので、早速入手しました。
 
  Smokingpipes.comによれば、Lndnerは米国デトロイトのパイプ作家で、1997年からパイプの修理を請け負うようになり、2000年からパイプを作るようになったのだそうです。今では年間100本を製作しています。私にとっては初の米国モノですが、モダン的イギリス系クラッシクシェープが得意というだけあって、英国好きの私のフィーリングにもピッタリ合います。
 ご覧の通りスムース系なのですが、これまで私が体験したことにないスベスベ感です。なんと言えばよいのか、ツルツルではなく、指にしっくり馴染むようなスムースさなのです。うるおいがある感じ。いまや世界屈指のパイプ職人の仕事らしく、クロスグレインの入り方、グレインのコントラストが絶妙です。シャンクにB①とあるのは、グレイドを表わします。スムース系はこの上にAがあるようですが、十分に美しい。スーッと煙が広がる、非常に吸いやすい逸品です。さすがは、Mr.Perfect!


2013年3月12日火曜日

Sasieni FOUR DOT NATURAL"ASHFORD"

 前回に引き続き、SasieniのAUTHOR(L130H37W30)です。今回のはスムースタイプのNATURALです。他のブランドなら、同じグレード、シェイプで時代も近ければ、スムースの方が値が高いものですが、ことSasieniに限っては逆で、こちらの方が2割ほど安く入手できました。



  
 こちらも状態はよく、リムもステムご覧の通りキレイです。刻印のSasieniはフィッシュテイルロゴではなく、FOUR DOTと打たれているので、前回のラスティック同様、息子のアルフレッド時代のFAMILY ERAのもののようです。逆側のステムには、"ASHFORD"の文字が見えます。




  ついでに、ラスティックと比べてみました。下記の2枚目の写真だと,撮った角度の関係でラスティックの方が大きく見えますが、実際はほぼ同じサイズです。どちらもパイプらしい佇まいで、吸っていて楽しい気持ちにさせられます。外出時にどちらを連れて行こうか、迷いますねえ……。




2013年3月11日月曜日

Sasieni FOUR DOT RUSTIC"ASHFORD"

 Sasieni RUSTICのASHFORD(L131H36W29)です。以前から欲しいと思っていたAuthorをやっと入手できました。手にすっぽり収まる感じで、非常に吸いやすいです。TSUGE用語辞典によれば、「ボウルが丸く、シャンクが短く、短いサドルの吸い口がついているもの」がAuthorの定義です。訳せば「筆者」となります。パイプクラブの先輩のA氏によれば、開高健がこのタイプを好んでいたそうで、かつてこのシェイプを愛用する作家が欧米でも多かったのでしょうか。





 出品者の紹介文に"in mint condition"とあった通り、ほぼ新品に近い状態です。ボウルのラスチックも、Sasieniらしくダイナミックで見事。リムにもキレイで、ステムにも傷一つありません。
 下記のように、Sasieniのロゴがフィッシュテイルではなく、"FOUR DOT"の刻印があるので、創業者のジョエルから息子のアルフレッドに経営が移った1946年以降のFamily Eraのものです。この写真では見えにくいのですが、"Sasieni"の上に"ASHFORD"の刻印があります。





 続けてもう1本入手したAuthorは次回ご紹介します。